化粧石膏ボード 1 クリソタイル含有
施工年 1980年
施工場所 天井
建材の写真

天井材としてよく使用される化粧石膏ボード。この材料の場合、中央の石膏部分と茶色の紙には石綿は含まれず、表側の紙の表面の白い部分、つまり天井を張ったときの表面にクリソタイルが含まれる場合がある。
実体顕微鏡写真

表の白い部分の40倍の写真。有機成分にまざってクリソタイルがあるはずだが、よくわからない。
偏光顕微鏡写真


直交ニコル+鋭敏板 セルロースとクリソタイルの区別は難しいようにみえるが、クリソタイルの方が色が濃く、伸長の正負もはっきりしている。⇒の先にセルロースをはさんで2本のクリソタイルが観られる。上下で90度回転させている。伸長は正。
位相差顕微鏡写真

上の偏光顕微鏡写真と同じ視野。周囲に粒子をつけていて、分散色は確認しにくい。
偏光顕微鏡写真

直交ニコル+鋭敏板 はっきりとクリソタイルと識別できる繊維。


直交ニコルでの観察では消光角も直消光する。
位相差顕微鏡写真

上と同じ繊維。全体的に紫色だが、分散色の確認は難しい。
エックス線回折分析法
灰化した試料の全体を粉砕して分析。
コメント
JIS方式で灰化した試料の全体をエックス線回折するとクリソタイルのピークは石膏のピークに消されてしまう。上記の顕微鏡観察はボードの紙のクリソタイルを含んでいる部分を選別して分析しており、位相差顕微鏡でも比較的判別しやすい。全体を粉砕した試料ではクリソタイル繊維を見つけることはより難しい。
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