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更新日 2012-01-26 | 作成日 2008-03-23

床用ビニルタイル 1 クリソタイル含有

施工年 1982年
施工場所 事務所床

建材の写真


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床用ビニルタイル(Pタイル)の分析用試料。左から①生試料、②低温灰化試料、③低温灰化試料を粉砕した試料。JISでは全て③を使用することになっているが、粉砕試料は顕微鏡観察には向かないのでこのコーナーでは粉砕前の試料から実態顕微鏡で繊維をピックアップして顕微鏡試料を作製している。

実体顕微鏡写真


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この試料は単層で一枚のタイルの断面は均一な材料で構成されている。繊維状のものは確認できないので、適当にピンセットで断面から削り取って試料を作る。

偏光顕微鏡写真


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クロスニコル+鋭敏色板 容易にクリソタイルらしき繊維を見つける。右写真の中央に左上-右下の向きに赤系色の繊維、90度回転させると青系色に変わる。伸長の正負が正。

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クロスニコル 400倍の観察。消光角はよじれたクリソタイルはわかりにくいが、直消光に見える。石綿様繊維(Asbestiform)の構造も見える。

位相差顕微鏡写真


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偏光顕微鏡と同じ繊維の400倍の画像、浸液の屈折率は1.550。分散色を示すということは、浸液の屈折率に近いことを意味する。右の写真は偏光板を繊維と直交させた場合、左は平行にした場合。 繊維の平行方向と垂直方向の屈折率がことなる場合にこのような変化が見られる。伸長の正負と同じこと。


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100倍の写真。右の⇒に上で見たクリソタイル、左の繊維も青色に見えるのでクリソタイルと間違えやすいが、これは石膏の繊維。偏光板を入れても変化しない。偏光顕微鏡では結晶構造をもたない石膏は見えないので間違えようがない。

エックス線回折分析法

エックス線回折チャートへ

この床用ビニルタイルはエックス線回折分析法でも明瞭な蛇紋石のピークがあり、位相差分散顕微鏡のみの観察でもクリソタイルの分散色は確認できる。しかし大雑把な印象だが エックス線回折分析法によるピークの大きさの割に偏光顕微鏡でのクリソタイル繊維数が少ないようにも思える。クリソタイル以外の蛇紋石系鉱物も入っているのかもしれない。