注意すべき繊維
EPA(米国環境保護局)の石綿分析方法であるEPA/600/R-93/116では、石綿と間違えやすいまた変化した石綿など注意すべき繊維を一覧表に挙げている。
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以下は東京労働安全衛生センターの検証結果。
ブルサイト Brucite
形態: 真直ぐの繊維
屈折率: II: 1.560-1.590 丄: 1.580-1.600
複屈折: 中(0.012-0.020)
消光角: 通常直消光
伸長の正負: 正たまに負
分散色: 屈折率1.550の浸液で II: 金黄 波長440-460nm 丄: 黄 波長400-440nm
顕微鏡写真

偏光顕微鏡(直交ニコル+鋭敏色板)400倍 微粉砕された試料なので無数の粒子が観られる。中央に小さな短い繊維、伸長は正。

偏光顕微鏡(直交ニコル) 400倍 消光角は直消光。

位相差分散顕微鏡 100倍 偏光版の回転ではわずかに変化あり。
ブルサイトは天然鉱物でタルクなどとともにクリソタイルその他の蛇紋石を不純物として含みやすい。通達基安化発第0828001号「天然鉱物中の石綿含有率の分析方法について」ではクエン酸処理でブルサイトを除去した後DTG(微分熱重量分析法)にて分析することしているが、たいへん微妙な分析方法である。クエン酸処理した試料を顕微鏡で探したが、クリソタイルらしい繊維は見当たらなかった。写真の試料は未処理のもの。
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