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東京労働安全衛生センター

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更新日 2008-12-27 | 作成日 2008-03-23

アスベストとは

石綿(せきめん・いしわた)は、天然の繊維性けい酸塩鉱物の総称です。日本語では、「いしわた」「せきめん」と言いますが、英語では「アスベスト」を言います。石綿(いしわた・アスベスト)には、角閃石(かくせんせき)系石綿と蛇門石系石綿があります。角閃石系の石綿(いしわた・アスベスト)繊維としてはクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アクチノライト、トレモライト、アンソフィライトの5種類があり、蛇紋石系にはクリソタイル(白石綿)があります。国際労働機関(ILO)は「石綿(アスベスト)とは蛇紋石および角閃石グループに属する繊維状の無機けい酸塩鉱物」と定義しています。
「繊維」については世界保健機関(WHO)の定義では、顕微鏡下で長さが5μmより大きくかつ幅が3μm未満のもので、長さと幅の比が3:1以上の形状のものを、いいます。難しい言葉ではアスペクト比という事もありますが、長さと幅の比が3:1以下のサイズの物質は「繊維」とは呼びません。直径は数ミクロンからクリソタイルでは0.02-0.03ミクロン程度、長さは数ミクロンから数十ミクロンが多いとされます。

アスベストの危険性

石綿は物質として安定し変化しにくく、飛散しやすく飛散しても気づきにくい上に、悪性中皮腫や肺がんを起こす発ガン性があります。最初の石綿(アスベスト)吸入からおおむね40年前後の潜伏期をへて、石綿(アスベスト)肺、石綿(アスベスト)肺癌、悪性中皮腫、といった健康障害がおきる事が、大分以前からわかっています。 石綿による健康障害の中でじん肺の一つである石綿(アスベスト)肺は、10年以上職業性に石綿を吸入していた方にのみ起こるとされています。悪性中皮腫はより少量の石綿吸入であったり、短期間の曝露でおきることが知られています。
 特に2002年、日本の男性で2000‐2040年の今後40年間の悪性中皮腫の死亡数が10万に達するという、早稲田大学の村山教授の研究が公表された事が大きな衝撃を与えました。また在使用されている製品から様々な理由で飛散した石綿(アスベスト)が現在どなたかに吸入されたとすると40年後の2044年に健康障害を起こす可能性があるわけです。こうした将来の世代への危険も問題とされる理由の一つだと思います。

アスベストのリスク評価

アスベストのリスク評価について、日本産業衛生学会では、職業的な曝露を例として、労働者が1日8時間、週40時間、50年間、クリソタイル150f/L(1リットルあたり150本のアスベスト繊維がある濃度)の曝露を受けたときに1000人に1人の発がんが発生するとしています。これを元に受けたアスベストの曝露量から発がんリスクを推定することができます。例えば、500f/L程度の曝露を1日受けたとすると100万人に数人程度の発がんリスクが発生することになります。