Act 04

平野児童館(江東区平野)の子供たち

2007.10.24

平野児童館で子供たちに話をする

労働衛生コンサルタント 外山尚紀


 ひょんなことから平野児童館の館長さんと知り合い、学童保育の子供たちに環境問題について話してほしいと依頼され、たいへんだろうなぁ、と自覚しつつもそういう依頼は決して断れない。まず図書館へ通い子供向けの環境問題の本を読んだ。最近は良い本がたくさん出ていて、これらを読むためにかなり時間を費やした。「こども地球白書(2006-7)」「あなたが世界を変える日 12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ」がたいへん参考になったという以上に面白く読み、特に後者には深い感銘を受けた。話のテーマは環境全般とアスベストの話から自分や友達を守るためにはどうしたらいいかを議論したいと考え、大雑把な話の筋に合わせてプレゼンテーション用スライドを準備した。1時間という設定は子供たちにとっては長い。議論を中心にうまく話を進めていかなくてはならないが、これは大人が相手でも難しい。悩みながら内容を検討して当日を迎えた。
 平野児童館は清澄庭園の隣にあり、建物の1、2階は深川老人福祉センター。児童館の運営は指定管理者制度により世田谷区に本部のある社会福祉法人にゆだねられている。当日は14人の高学年の子供たちが集まってくれた。議論したいと思ったのは、①環境とは何か?②環境が悪くなる(汚染される、なくなる)とどうなるか?③アスベストや他の害のあるものに対して何ができるか?など。関連する絵や写真を入れて、多少「誘導」したが・・・
①については、自然、空気、水、土、植物という期待した答えの他に、「人と人との関係」という☆☆☆☆☆な答え。人と自然や周辺環境との関係を重視しがちだが、人と人との関係も環境ととらえる視点は新たな環境を考える切り口になるかもしれない。
②では、食べ物が作れなくなる。水が飲めなくなる。息ができずに死んでしまう、という直裁的な答えもあった。環境が汚染されると皆が困る。というので皆とは誰か?と聞くと、「今の人だけでなく未来の人々」と、またもや☆☆☆☆☆な答え。
③はやはり少し難しかった。③の前にアスベストの話をしたので、アスベストの怖さについて質問が次々と出され、子供たちの意識がそちらに引っ張られてしまった。最後に「予防原則」という考え方について話し、自分や家族、友達を守るためにできることを考えた。児童館スタッフの皆さんにも助けてもらいながら、あっという間に1時間が過ぎていった。

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