ソウルの労働者たち
ソウルの下町聖水洞(ソンスドン)で安全衛生の活動を続けているNGO「労働・健康・連帯」とともに下町の靴工場、印刷工場、電子部品工場などでトレーニングを断続的に続けている。2006年9月こうしたトレーニングとその準備のあいまに東大門の平和市場に全泰壱(チョン・テイル)の像を見に行った。3年前訪ねたときは歩道にプレートが埋められていたのだが、昨年、清渓川の上の高架を撤去して川を復活させる際に、平和市場入り口の橋の上に全泰壱の立派な半身像が建てられた。記念碑の大小が重要なのでは勿論ない。記念碑のない困難な時期をつらぬいて引き継ぐ者がおり、今日も明日も大小の現場でそれぞれの役割を果たしていることがこの像の真意なのだ。8年前、初めての海外での仕事で訪ねたパキスタンで、仲間の労働者へ呼びかける言葉を教えてもらった。「Sisters and brothers! (兄弟姉妹たち!)。」 以来、アジアの国を訪ねるたびに、困難な状況で奮闘する労働者に励まされてきた。ウルの妹たち弟たちに大いに励まされた。多くの若い人たちの尽力によって結成された労働組合の安全衛生活動の最初の一歩というような重要な場面で自分がその役割を充分に果たしたのかどうかはわからない。ただ、労働者の命と健康を守る労働組合運動を彼らがめざし、そのことが今後直面するだろう困難を乗り越えるために役立つことを願っている。
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