作業環境測定機関 労働安全衛生コンサルタント事務所 専門家による石綿分析

tokyo occupational safety and health center  東京労働安全衛生センター 
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加熱されたアモサイト Heated amosite
 
形態: 加熱していないものと同じ(もろく短い) 多色性 II: 濃茶 丄: 黄
屈折率: II 丄ともに: >1.700 
複屈折: 高(0.05) 
消光角: 通常直消光
伸長の正負: 正
分散色: 屈折率1.680の浸液で  II 丄ともに: 淡黄-白 波長<400nm

顕微鏡写真
以下は日本作業環境測定標準試料JAWE221を加熱処理(550℃、6時間)したものとしていないものの比較。

顕微鏡写真 
 

偏光顕微鏡(直交ニコル+鋭敏色板)400倍 左加熱なし、右加熱あり。伸長の正負は変わらないが、加熱すると色が若干変わる。鮮やかな青と赤が緑と黄が入る。 
 

 
偏光顕微鏡(直交ニコル)400倍 加熱処理しないアモサイト直消光
 

 同 加熱処理したアモサイト、直消光は変わらないが、茶色が出ている。
 

偏光顕微鏡(単ニコル)400倍 左加熱なし、右加熱あり。EPAの指摘どおり多色性が現れている。
 

位相差分散顕微鏡 浸液の屈折率は1.680 400倍 左加熱なし、右加熱あり。加熱したものは金黄の分散色を示し、偏光板を直交させると一部分に若干の青色を示した。